所得 income 2004 3 11
最近は、景気回復という言葉を聞きますが、
これは、正確には、「大企業景気」です。
庶民の景気は、相変わらず、悪いでしょう。
なぜならば、「庶民の所得」が、不振だからです。
庶民の所得とは、「給与所得」と、「利子所得」です。
給与所得は、リストラで、給料カットにボーナスカットと、
悪い話ばかりです。
利子所得は、政府の超低金利政策で、
ゼロに近いでしょう。
信じられないでしょうが、
昔は、定期預金の金利が、5%の時代がありました。
5%の利子で、10年も貯金をしていけば、
マイホームの頭金になりました。
企業のリストラによって、
庶民の給与所得は、減少しました。
政府の超低金利政策によって、
庶民の利子所得は、ゼロに近くなりました。
このように、「失われた10年」とは、
「庶民所得の失われた10年」です。
つまり、今の景気は、「一将功成って万骨枯る」です。
給与所得もダメで、利子所得もダメで、
それで、株式投資となるのでしょうか。
しかし、今の時代の株式投資は、
高度成長時代の株式投資とは、違うことに注意すべきです。
高度成長時代は、所有していれば、
いつの間にか、株価が上昇していました。
今の時代は、まめに、「利益確定」と「損切り」をする必要があります。
「一将功成って万骨枯る」
一人の将軍が、手柄をたてるときには、
無数の人々の生命が犠牲になっている。
今も昔も変わらぬ法則です。